2010年05月12日

普天間問題 米、「浅瀬案」に難色 あす閣僚協議で最終案(産経新聞)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で、政府が検討している米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)沖合に杭(くい)打ち桟橋(QIP)方式で滑走路を建設する「浅瀬案」に対し、米政府が難色を示していることが8日分かった。米側が拒否すれば浅瀬案を埋め立て工法に変更し、日米合意した現行案に近い形で決着するか、シュワブ陸上部に滑走路を造る陸上案しか選択肢はない。5月末決着に向け、鳩山由紀夫首相は一段と苦しい立場に追い込まれた。

 首相は、7日の鹿児島県・徳之島の3町長との会談で徳之島への移設が頓挫したことを受け、8日午後、首相公邸で平野博文官房長官、松野頼久官房副長官らと移設案をめぐり協議した。10日に関係閣僚協議を開き、最終案を決定し、12日に米ワシントンで日米両政府の外務・防衛当局の実務者協議を行う方向で調整している。

 複数の政府筋によると、首相が「辺野古の海は埋め立てない」と公言したことを受け、政府はシュワブ沿岸部を埋め立てV字形滑走路2本を建設する現行案に代わり、シュワブ沖合の水深10メートル以下の浅瀬に数千本の鋼材の支柱を打ち込み、その上に約1600メートルの滑走路1本を建設する方向で最終調整している。

 しかし、4日の日米実務者協議で米側はQIP方式について(1)滑走路と水面の間に空間ができ、テロ攻撃などの危険がある(2)沖縄は台風が多く、風雨の影響が大きい−などの問題点を指摘し、難色を示した。

 政府の試算では、浅瀬案は住民の騒音被害を現行案より軽減できるメリットがあるが、工期は7年を要し、建設費は現行案の1・5倍、浅瀬を埋め立てた場合に比べると2倍近い。完成後も年1億円以上の維持費が必要だ。埋め立て方式に比べ、潮流の変化は抑えられるが、日照が遮断されるため、サンゴや藻場などへの影響は避けられない。

 加えてQIP方式には国民新、社民両党も反発している。国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は7日に「マリコン(海洋土木工事会社)と鉄鋼業者が潤うだけだ。沖縄県民も受け入れ難い」と批判した。

 浅瀬案を埋め立て方式に変更すれば、米側が理解を示す公算が大きいが、「現行案の修正にすぎない」との批判は免れない。政府・与党には、一度消えたシュワブ陸上案を軸に再考を促す意見もあるが、これも反発が予想される。

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2010年04月27日

雑記帳 保存食「鮨鮒」 140年ぶりに復活 長野(毎日新聞)

 長野県の諏訪湖漁業協同組合(藤森貫治組合長)は、諏訪湖産のフナを発酵させた保存食「鮨鮒(すしぶな)」を約140年ぶりに復活させ、22日から販売予約の受け付けを始めた。価格は3500円〜。

 江戸時代は珍味として幕府にも献上された鮨鮒。明治に入って伝統が途絶えていたため、08年から復活を試みていた。

 フナの名物は琵琶湖の「ふなずし」が全国区。諏訪湖漁協は滋賀県の関係者から教えも請うたが、「気候が全く違う。独自の製法復活に苦労した」と胸を張る。名前も江戸時代そのままで、決して逆さにしたわけではないそうだ。問い合わせは同漁協(0266・52・4055)。【武田博仁】

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2010年04月24日

<普天間移設>沖縄知事、県民大会参加を正式表明(毎日新聞)

 沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事は23日、25日に予定される米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の国外・県外移設を求める県民大会(同県議会など実行委主催)に参加すると正式に表明した。普天間飛行場の移設を巡る超党派の県民大会は初めてで、知事が参加するのも初。政府は20日、移設候補地の鹿児島県・徳之島の3町長に会談を申し入れたが、3町長は拒否。仲井真知事の大会参加で普天間の沖縄県内移設も困難になるとみられ、移設問題は暗礁に乗り上げそうだ。

 知事は県庁であった定例記者会見で「自分の考えを県内外に伝えるいい機会だと判断した。鳩山政権には『県外』という公約に沿ってまとめてほしい。普天間の固定化だけは絶対に容認できない。大会で基地の過重負担、不公平感の解消を話したい」と述べた。23日、参加を求めていた県政与党にも来賓として出席することを伝えた。

 知事は、自公政権が米政府と合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設現行計画を条件付きで容認してきた経緯があり、「県内移設反対」を掲げる大会参加に当初は消極的だった。しかし、県政与党の自民、公明が「大会は県民の総意」と繰り返し参加を要請。経済界や後援会幹部らとも協議し、参加を決めた。

 普天間移設は鳩山由紀夫首相が昨夏の衆院選で「最低でも県外」と公言。政権交代で沖縄では県外移設を求める世論が高まり、現行計画を基本的に容認してきた自民党県連、公明党県本部も「県外移設」に方針転換。県議会は2月に国外・県外移設を求める意見書を全会一致で可決した。

 一方、政府の検討過程でシュワブ陸上部とホワイトビーチ沖合(同県うるま市)など県内移設案が浮上し、県議会が中心となって超党派の県民大会を計画。県政与党や実行委が「県外移設は県民の総意」と知事に参加を求めていたが、知事は回答を保留していた。

 県民大会は県議会や市町村、労働団体などで構成する実行委が25日に読谷村(よみたんそん)で開催する。実行委は10万人の参加を目指している。大会には、両市の稲嶺進市長と島袋俊夫市長が参加するほか、グアムへの移設を訴える宜野湾市の伊波洋一市長も出席する。【井本義親】

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